從台南から台北
從小さな屋台から高級レストランに至るまで古都の物語はこうして始まった
天天性の鋭い嗅覚と味覚を持つ朱おばさんは、料理を一度食べたり、見るだけで、どの様に食材を合せれば美味しい料理が出来上がるのかが分かりました。持って生まれた料理の才能ばかりでなく、朱おばさんは良き師による指導をも受けました。過去に「総舗師」(メインシェフ)を担当したこともある義母が、台湾グルメを一つ一つ、食材の選び方から、料理の技術、火加減の調整など、様々なテクニックを数十年間の経験から朱おばさんに伝授したことで、朱おばさんは料理という学問に対し、より深い学習と認知を得ることが出来ました。
喜グルメをこよなく愛する朱おばさんは、美味しい料理とは、優秀な料理技術のほかに、シェフの忍耐力と愛情が必須であることを深く心得ています。豊かな料理経験と美味しいものを分かち合いたいという気持ちを持って、16年前、朱おばさんは故郷台南からはるばる台北へ上り、行天宮商圏に落ち着き、こうして吉林路の美味しさ満点の小さな屋台が、そして朱おばさんが最も愛し、最も得意とする台湾料理の商売が始まったのです。
朱朱おばさんの隠しきれない料理技術により、吉林路の小さな屋台は次第に人波を引き寄せ、舌の肥えた美食家のお客さん達によって評判が広がり、小さな屋台が遠くまで名を馳せるようになったため、朱おばさんは小さな店舗を経営するようになりました。飲食とは、ただ単に食欲を満たすだけでなく、重要な生活文化でもあります。家業を永続経営するために、朱おばさんは子どもたちにも店舗経営や料理の技術を伝承し始め、娘はホールでお客様を接客し、息子は厨房で母について料理を学び、家族一丸となっての努力のもと、6年前に「古都食堂」は経営を拡大し、現在の「美しいライトアップのムードある」モダンレストランへとリニューアルされたのです。
「「古都食堂」のメニュ-は、中英日の三か国語によって紹介され、店内では時折日本語による話し声が聞こえてきたりと、「古都食堂」の美味しい料理が早々に国境を超越していることがうかがえます。クラシックな台南の郷土料理目当てに、台湾各地から朱おばさんの「古都ファン」が押し寄せ、さらには日本、韓国、中国……等ツアー客や観光客に至っても、台湾に来るたびに「古都食堂」での食事を指名したりと、「古都食堂」はファンたちにとって、台湾グルメの代名詞となっています。